出来事がちりばめられていた

「未来に残すべき日本文化の一風景」として銭湯の魅力を広く伝えるさまざまな試みに取り組んでいる東京の銭湯のオーナーが、「はだかの学校」と命名した地域イベントを始めた。いわば昔ながらの「はだかのつきあい」の21世紀版。 ルイヴィトンiphone7ケースそこに込めた期待とは何か。「はだかの学校」を訪ねてみると…。 エルメス iphone7ケース  ■若手経営者らを巻き込んだ銭湯の魅力発信活動  「はだかの学校」を“開校”したのは、東京・上野駅から歩いて15分ほどの下町の住宅街にある銭湯「日の出湯」のオーナー、田村祐一さん(36)。  東京・蒲田の老舗銭湯の4代目として生まれ育った田村さんは、大学を卒業すると家業を手伝う。 グッチiPhone7ケース  2010年に「銭湯部」と称し銭湯の裏方の仕事ぶりを見学させる“バックヤードツアー”を試み、これを交流サイト(SNS)で発信。いかにもいまふうのアイデアは、マスコミにも取り上げられた。 エルメス iphone7ケース  12年には実家が経営するもう1つの銭湯で、廃業の予定だった上野の「日の出湯」の経営立て直しに着手。同時に「銭湯の未来を創るWEBマガジン『SAVE THE 銭湯』」と名付けたウェブサイトを開設した。 ルイヴィトンiphone7ケース  「SAVE THE 銭湯」は、銭湯の魅力を発信するコンテンツを掲載しているが、同世代の若手経営者やコンサルタント、クリエーターらを巻き込んで語り合うなどしているのが特徴。田村さんは“IT時代の銭湯のおやじ”というわけだ。 エルメス iphone7ケース  ■生徒も講師も裸で講義、ただし女性は…  「はだかの学校」も、そうした田村さんの活動の一環だが、情報発信から一歩踏み出し、「日の出湯」を使ったリアルのイベントを開催することで、地域の人々の交流の場という銭湯本来の機能の回復を狙ったものだといえる。  当面は、「学校」の名前にふさわしく「講義」を行うことが中心。 ルイヴィトンiphone7ケース「講師」は地元、つまり上野や浅草界隈(かいわい)の歴史や文化にゆかりのある人たち。「生徒」は、地元に暮らす人たちを想定する。 グッチiPhone7ケース「授業料」は入浴料の460円。  3月に行われた最初の講義におじゃますると、男性ばかりの8人の「生徒」が裸にタオル1枚の姿で湯船につかっていた。 グッチ iphone7ケース「講師」も同じ姿で、こちらは湯船の外で浴場の壁面をスクリーンにしスライドを映し出して講義をする。  このときの講師は、かっぱ橋道具街で1912(大正元)年創業の老舗料理道具店「飯田屋」(台東区西浅草)の6代目社長、飯田結太さん(32)。 シャネルiphone7ケース地元の歴史や文化をよく知る人物というわけだ。  生徒の1人で大学4年生の男性(22)は 「何気なく暮らしている地域への理解を深めて、愛着が強まりそう。 ルイヴィトンiphone7ケースきょう知り合いになった人との出会いを大切にしたい」と話した。ちなみに、この男性は「ちょっと変わった講演会に思ったので、実は港区から駆けつけました」  講義は毎月1回のペースで開く。 ルイヴィトンiphone7ケース4月は落語家、立川かしめさんによる「はだかで落語入門」。銭湯が登場する「堀の内」を披露した。 サンローランiPhone7ケースこのときは、男女別々の「時間割」を設定。  9人の“女生徒”は、さすがに裸にタオル姿ではなく、着衣で足湯を楽しみながらの聴講だった。| グッチiPhone7ケース  男性は11人。こちらはやはり裸にタオル1枚。 グッチiPhone7ケースこの日は、ドイツからの訪日観光客の父子も参加。フェイスブックで知って申し込んだのだという。 サンローランiPhone7ケース  ■裸のつきあいで高齢化社会の見守り役も  田村さんが「はだかの学校」の着想を得たのは、数年前に日の出湯で開催したミニ講演会だった。常連客の94歳の女性に若者たちを相手に戦争体験談を語ってもらった。 エルメス iphone7ケース  「その人でなければ分からない地域の出来事がちりばめられていた。このまま語られず、歴史のかなたに埋もらせてしまうのではあまりにももったいない」  そんなとき、たまたま大手広告会社から受けた企画の提案が発展して、この「はだかの学校」になった。 ルイヴィトンiphone7ケース広告会社を通じて趣旨を知り賛同した俳優の伊勢谷友介(いせや・ゆうすけ)さんが、学校の“理事長”に就任するという“おまけ”もついてきた。  ロックコンサートなどすでに銭湯を使ったイベントならほかでも行われているが、田村さんの「はだかの学校」は、まず地域の交流に重点を置く。 シャネルiphone8ケース「裸のつきあい」の21世紀版だが、そこには次のような意味を込める。  「超高齢化社会における銭湯のテーマの1つは、独居老人の見守り機能をいかに果たすかです。 具体的には、独居老人の銭湯の利用状況をデータ管理したい。例えば銭湯を利用したら別の場所に住む家族のパソコンや携帯電話など通知する。| グッチiPhone7ケースもう1つは、中高年の利用者を対象としたウエルネス産業化の模索。体重や血圧をデータ管理し、健康維持・増進に役立てたい」  当面は採算は度外視だ。 シャネルiphone7ケース  「入浴料は460円。生徒は多くて20人。 グッチiPhone7ケース心苦しいが、講師の皆さんには手弁当で引き受けていただいている。運営は私と妻、2人のアルバイトの計4人。 シャネルiphone7ケース持ち出しが続きます」  それでも、ノウハウを蓄積したい。それを全国の銭湯に広めることで最終的には、「SAVE THE 銭湯」活動の目的である「日本の文化としての銭湯を後世に残す」ことにつながると信じている。 シャネルiphone7ケース  ◇■作家・崎山多美さんに聞く  日本に復帰して45年。沖縄は豊かになったのかと問われれば、経済的にはある程度、恵まれてきました。 観光客数は伸び、外資系ホテルが次々と建ち、一見華やかに見える。しかし、その陰で、今までとは違った次元のひずみが生じています。 シャネルiphone8ケース  格差や貧困です。私が暮らす旧コザ市(沖縄市)は「基地の門前町」として栄え、寂れたまち。 グッチ iphone7ケース復帰前は米軍を当てにして貧しい地域や離島から人々が集まり生計を立てました。復帰後は円高が進むにつれ基地の経済的恩恵がなくなり、別の仕事に転じていく人がいる一方、変化に対応できずに立ちゆかなくなった人たちがいます。 グッチiPhone7ケースそれが10年、20年と過ぎて格差として顕在化している。  昨年初めて、子どもの貧困率沖縄県が全国で突出していることがわかりました。 沖縄市など本島中部は特に高いとみられています。私の周囲にも、米兵の夫が本国に帰国してしまった母子家庭や、その次の世代も多く、不安定な生活を送っています。 シャネルiphone7ケース  格差や貧困は全国的な問題ですが、沖縄では、負担の減らない米軍基地、日米安保が背景として複雑に絡み合い、さらに、数字上は明るく見える経済指標がそれを覆い隠しているように思えます。沖縄が豊かになった、と言われることへの違和感が私にはあります。 シャネルiphone7ケース      ◇  さきやま・たみ 1954年、沖縄・西表島(いりおもてじま)生まれ。沖縄方言を駆使した作品で知られ、「水上往還」「シマ籠る」で芥川賞候補。 ルイヴィトンiphone7ケース近著に「うんじゅが、ナサキ」。  「はだかの学校」次回講義は5月27日。 グッチiPhone7ケース囲碁を普及させるための事業を展開している若手起業家で、IGOホールディングスの井桁健太社長が「はだかの学校・皐月~はだかで囲碁入門~」(午後1時~午後2時30分)と題して講義。「はだかの学校」への参加詳細は公式サイトhttp://sento-manabi.com/)に掲載。 シャネルiphone7ケース